03.無意識下の誘惑





「誰かお皿洗い手伝ってー。」


「はいはーい、今日はボクがやる!」




晩ご飯をみんなでおいしく食べ終わり、後片付けに入る。


みんな優しくていい子だから、こうやって手伝い要請をかけるとすぐに誰かが応えてくれる。



今日のお手伝いは、ジュンスくん。





「今日もご飯おいしかったよ、さん料理上手だよね。」


「お粗末さまでした。」


「あ、そうだ。後片付け終わったらさー、ボクと一緒にゲームしない?」


「なんのゲーム?」


「あれはなんのジャンルなんだろ…アクション?RPG?新しく買ったやつなんだけど。」


「珍しくサッカーゲームじゃないんだ。」





小さいころはちょくちょくゲームで遊んでたけど、大人になるにつれそういうものからだんだん離れていくようになって。


今のゲームはかなり進化してるみたいだし、少し興味はあるんだけど、頭の固い私みたいな人間でもできるのかな?



運動に向き不向きがあるように、ゲームも向いてる人と向いてない人って分かれると思うんだよね。



私そこまで器用じゃないからなぁ…





「たぶん楽しめると思うよ、一緒にやろうよ。」


「ほんとに?じゃあやってみようかなー…あ、でも手加減はしてね。」


「大丈夫、協力プレイで遊ぶから、ボクも味方だよ。」





なるほど、そういうゲームなんだ。


それなら、ジュンスくんの足を引っ張ることはありそうだけど楽しめるかも。



ゲームなんて久しぶりだ、何年ぶりだろう。




早く終わらせちゃおう!と張り切るジュンスくんを横目に、私も少しだけ作業の手を早めた。





「今夜は寝かせないからね、さん。」


「……は?」


「クリアするまで、寝かせないよ。」





衝撃的発言、かと思いきや、そういう意図でか…と少しだけ安堵する。



いや、でも、この言葉ってどうなんだろう。


意図が違うとはいえ、女相手にそういうこと軽々しく言っちゃダメなんじゃない?



さすがに今の言葉はドキドキしちゃった。






(ウブな子ほど、あなどれないってことなのかな。)
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