05.流し目
小鳥のさえずりが聞こえる朝。
昨日少し夜更かししてしまったせいで、眠気が覚めず目が全然上がらない。
二度寝しそうになる体に鞭打って、這いずり出るようにベッドから降りた。
朝食の準備をある程度してからみんなを起こしに行く、これが私の日課だ。
もちろんそれが必要ないときもあるけど、今日はそういうときじゃないので起こしに行かなければならない。
コーヒーメーカーのセットだけしてキッチンを出ると、そこには寝ぼけ眼のチャンミンくんが立っていた。
「ビックリした…おはよう、チャンミンくん。」
「ん…おはよ、さん…」
「すっごい眠そうだね。」
「うん、眠い…」
大きなあくびを一つすると、目だけをスッと横に動かして、私の後ろのコーヒーメーカーに視線を動かした。
その仕草に私は思わず胸をときめかせてしまう。
やっぱり何をやっても、どんな状態でも、いくら眠そうにしててもかっこいい男はかっこいいんだなあ。
写真などで見るのとは違うチャンミンくんの流し目。
まさしく素の表情って感じで、こんなのを見れるのは身近にいる人間の特権だと嬉しくなった。
「コーヒー、まだ飲めない?」
「もうちょっと待ってて、さっきセットしたばっかりなの。」
「……んー…」
「ほんとに眠そう、もう少し部屋で寝てくる?」
「…いい。さん、膝枕してくれません?ソファで少しだけ寝るから。」
(きみといい、ほかの連中といい…どれだけ私をドキドキさせるの、)
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