06.犯罪級の色気






机一面に並べられた写真。


全ての被写体は、私の目の前でニコニコしながら座っているジェジュンくん。




「今日の撮影は、ずばりセクシーがテーマだったんだ。」


「どうりで官能的なショットが多いはずだわ。」


「これ撮ってるときちょっと恥ずかしかったんだー。」


「ほんとに?恥ずかしいと思ってる人がこんな顔、するかな。」




一足先に撮影を追え一人で帰ってきたというジェジュンくんは、現場で何かいいことでもあったのかさっきからずっとニコニコしっぱなし。



この陽だまりのような笑顔をしている彼が、写真に写る色気ムンムンの男と同一人物だとは、思い難い。


こういうギャップも世界中のファンを絶叫させる要因の一つなのかな、と思う。




なんにしたってこの変わり様は本当にすごい。





「ほんと、どれも色っぽくて普段のジェジュンくんからは想像できない。」


「えー?そう?」


「うん、さすがプロだね。」





写真だというのに、目を合わせれば射抜かれたような感覚に陥ってしまう。


この目力の強さはすさまじい。



雑誌用の撮影なのか、別の媒体に用いられる画像なのかわからないけど、これ見て失神するファンの子もでてくるんじゃないだろうか。



明らかに健全とは言い切れない写真も何枚かあるし、ファンならなおさら興奮ものだろうし。





さん、これ見てドキッてした?」


「したよ、セクシーショット満載だもん。」


「じゃあ、今はどう?」





正面から横まで移動したかと思うと、しゃがんで私と目線を合わせたジェジュンくん。


両手で頬を包まれて、鋭いわけでもない瞳に見つめられて、私は身動きが取れなくなった。



前にも同じようなことがあった、そのときも私動けなかったんだっけ。




意図して目を細めて、官能的な振る舞いをしているらしいジェジュンくん。


少しだけ開かれた唇が次に何を言うのか、ドキドキしながら待つ私。



完全にジェジュンくんのペース。





「僕にドキドキする?」








(その色気はどこからでてくるの?)
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