12.形の良い手
ベッドに入りうとうとしていると、突然扉が開いてユノくんが入ってきた。
「一緒に寝ていい?」
「…なに、どうしたの?」
眠りに落ちかけていた脳は情報処理にとても時間をかけていて、いつの間にかユノくんは私のベッドに潜り込んでいた。
一人用のベッドに二人、しかもユノくんは長身だから、かなり狭い。
仕方なしに密着するしかなくて、徐々に頭が覚醒していく。
「と一緒に寝たくなった。変なことはしない、約束する。」
「…んー……ユノくん。」
「なに?」
「腕枕してくれる?」
少しドキドキしてるけど、この際だから甘えてやろうと思った。
ユノくんは快く受け入れてくれて、私は彼に寄り添うようにして頭を下ろす。
開いた手で頭を撫でられていると、また眠気がやってきた。
今日はかなり動き回って、疲れたからなぁ。
「…ユノくん、手、握っていい?」
「ん?いいけど。」
正面から合わせて組み合わせるように握った。
とても大きくて、広い手のひら。
こうしてるとすごく安心する。
前々から思ってたけど、ユノくんはスタイルもいいし手の形もきれいだと思う。
指は長くて、男の人らしくちょっと骨ばってて。
指輪とかしたら、きっと映えるんだろうな。
「…もう寝ちゃった?」
「……ん、…」
「いいよ、起きなくて。おやすみ。」
人肌の温もりと安心感って、こんなにも心地よいものだったんだ。
どんどんと眠りに落ちていく中、なんとなく頭を撫でられている感覚がした。
きっと、ユノくんだろう。
あの大きくて安心する、きれいな手のひらで、子どもをあやすようにして私のことを撫でているんだ、きっと。
(しばらく寝顔を見られていたことにあとで気づく。)
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