13.絵になるワンシーン







まだ朝早いのに、目が覚めたからと自室から出てきてジェジュンくんは愛犬と戯れている。


ソファに腰掛けながらおもちゃを投げては取って来させて、えらいぞと頭を撫でての繰り返し。



そんな姿がまるで雑誌の一ページみたいで、朝食の準備をしながら私は見とれてしまっていた。




「なに?どうしたの、さん。」


「ううん、仲いいんだなーって思って。」


「妬いた?」


「妬いてないよ。」


「妬いてくれてもいいのに。」




ジェジュンくんに褒めてもらえるのがよっぽど嬉しいのか、尻尾をぶんぶんと振って彼の足元に擦り寄っている。



本当に、ご主人さまの近くに居るのが好きらしい。


抱き上げられると、余計尻尾を振り回し始めた。




このアングルから写真を撮れば、絶対雑誌に載せられる使える一枚になるはず。



朝日を受けて、ラフな格好で愛犬と戯れる。


何気ない日常のワンシーンが、こんなに絵になるなんてやっぱりジェジュンくんてすごい。





さん。」


「なに?」


「僕ね、今、構うよりも構ってほしい気分。」


「そう言われても、朝ごはん用意しなきゃ…」


「あとで一緒にするから、こっち来て。」





言われたら断れず、しぶしぶジェジュンくんのもとへ。


相変わらず彼の愛犬は足元でパタパタと尻尾を振っている。




構ってほしいって、いったい私は何をすればいいんだろう。



そばまで行くとジェジュンくんは私の腕を引き、そのまま私ごと後ろに倒れこんだ。


当然引っ張られて、ジェジュンくんの上に倒れる形になる。



腰に腕を回され、足も絡められていて簡単に起き上がれない。



構ってって、こういうこと?




「昨日見た映画のワンシーンで、こういうのがあったから真似してみた。どう?」


「どうって…びっくりしたよ。」


「僕たちの今の状況も、なんかのドラマでありそうだよね。」




機嫌よさげに笑うジェジュンくん。



こっちは心臓がドキドキしっぱなしだっていうのに。









(額に軽くキスをするあなたは、本当に絵になる人。)
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