「さよなら。」じゃなく、「じゃあね。」でもない。
「またね。」という言葉で、私たちは別れ行く。
泣きたくなるような、ひとつの呪文。
いつからだっただろう、私が5人とたくさんの思い出を作るようになったのは。
遠い昔かもしれないし、ついこの間のことかもしれない。
出会いのきっかけなんて、とうの昔に忘れてしまった。
ただ覚えているのは、彼らの愛情にも似た、優しさ。
俺たちのそばにがいることはもうずっと前から日常になっていて、それが俺たちの当たり前だった。
いつから彼女がそんな存在になったのかは、覚えていない。
当たり前のように俺たちのもとにやってきて、一緒にいた。
そう、彼女は最初から空気に馴染んでいたんだと思う。
最初の出会いを初めてだと感じさせないほどに。
オレたちはみんな、に恋をしていた。
誰が見ても明白なくらい、に盲目だった。
彼女が笑えばオレたちも笑い、彼女が悲しめばオレたちもその想いを共有しようとした。
誰がのイチバンになるかなんて、考えちゃいなかった。
ただ、5人で。ずっと彼女のそばに。
一度だけ、聞いたことがある。
僕たちは、あなたにとってどんな存在ですかと。
さんは微笑んで、躊躇いもなく、
「還る場所。」
それを聞いた瞬間、僕たちは彼女に包まれた気がした。
どんなに辛いことがあってもはくじけなかった。負けなかった。
その姿はボクたちの憧れでもあったし、同時に守りたくなる、守らなければいけないという使命感を持たせるものだった。
いつまでも守られっぱなしのお姫様でいたくない。
はいつもそう言うのだけど、ボクたちは決まって同じ台詞を繰り返したものだ。
いつまでも君を守る騎士でいさせてほしい。
”その時”が来なければ、僕たちはこのままずーっと一緒にいてもいいんじゃないかな。
ねえ、。
答えは早急に出さなきゃいけないものじゃないよ。
本音を言おう。
僕たちは、ずっと君と一緒にいたい。
君にこだわる理由は、それは、君だから。
ああ、僕たちは。
君が。 が。
「さよなら。」じゃなく、「じゃあね。」でもない。
「またね。」という言葉で、私たちは別れ行く。
その言葉には、いつの日かまた会おうという思いが込められている。
再会を約束する、ひとつの呪文。
今まで私の手を、優しく、暖かく、力強く握ってくれた、あなたへ。
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2012.3.11
私から、あなたへ。
を、テーマに。離別ではない別れというか。
しっとりとしたお話を書きたくて。
とってもとっても曖昧な文章ですが、読み手のあなたがいろんな想いをすくって、汲んでくれると嬉しいです。
いろんな解釈があるんでは、ないでしょうか。
ちなみにメンバー視点はゆの、ゆちょん、ちゃんみん、じゅんす、じぇじゅんの順で書きました。
書き分けができてないのでわかりづらいですね、すみません。