チャンミンは、手の中にあるカップの表面と、彼の目の前に座るに交互に視線を向けた。
クリームっぽさを持った薄いベージュのような、上品な色。
「なに、さっきからどうしたの?」
チャンミンの視線に気づいていたらしいは、やや照れ笑いを浮かべながら前髪を軽くなでる。
「似てるなあと思って。」
「なにが?」
「これと。」
「え?」
きょとんとする彼女を見ながら、チャンミンはカップに浅く口づけた。
芳醇な香りが鼻に抜ける。
舌触りの良い味が口の中に広がった。
「これって……チャンミンが飲んでるやつ?」
「そう。」
不思議そうな顔をしながらチャンミンの手元を覗き込む。
その一挙一動をじっと見つめながら、やっぱり似てる、と再び心の中でつぶやいた。
彼女の表情からは困惑がひしひしと伝わってくる。
チャンミンの言わんとすることが、わかるようなわからないような。
そんな言葉が今にも聞こえてきそうだった。
「わかった。私の髪色とミルクティーの色が似てるってことでしょ。」
自分の髪の毛を一房つまみ、数秒見つめるとその瞳はチャンミンを映す。
確かにの髪色は、ミルクティーのような明るい色をしている。
おそらく染めたてであろう艶やかなそれは、光の反射で時々きらりと見える。
否定も肯定もしないでいると、はふふっと堪えきれなくなったような笑みを浮かべた。
「なんで笑ってるの。」
諌めるようなチャンミンの視線をもろともしない。
は口元を抑えながら、愛おしいものを見るようにチャンミンを眺めていた。
「かわいいなぁって思って。普段、そういうことあんまり言わないじゃない。」
「そう?」
「うん、なんか……嬉しくて。」
「ふーん。」
「あ、照れた。」
それだけじゃないよ、と言いかけて、チャンミンは口をつぐんだ。
コロコロと楽しそうに笑うは、そのことには気づいていない。
最後の一口を飲み干すと、がまた小さく笑った。
癒しのロイヤルミルクティー