”今日から一週間、に触ってはいけませーん!!”





そんな鬼のような言葉をジェジュンヒョンから叩きつけられて、今日で5日目。



もう限界点を突破するギリギリの状態。


我ながらよく耐えてると思う。


このクソみたいな罰ゲームが終わったらをめちゃくちゃに撫で回してやる。




そもそもなんでこんなことを強いられるようになったかというと、まあ酒の席での戯言が原因だった。



浴びるように酒を飲んでいたジェジュンヒョンの何かの琴線に触れて理不尽に怒られて、こんなことになってしまった。


破った場合はジェジュンヒョンがをホテルに連れ込むとか馬鹿な事を抜かすから、仕方なくそのときは頷いてしまった。




そのときは余裕だって思ってたんだ。たかが一週間。


僕もも仕事があるから一緒にいられる時間もそんなに多いわけじゃないだろうしって。



触らなきゃいいだけだからって。




ところがどうだ、急遽スケジュールの変更が重なって僕はオフが多くなり、も毎日定時上がりで寄り道もせず帰ってくる。



まさに予想外の展開。


僕は予想以上に我慢を強いられて、今に至るというわけだ。





しかも。






「あ、見てーチャンミン。これ美味しそう。」





二人がけのソファで、横にがいて、グルメ本を開きながら見せてきて、体温が伝わってきて、なんだこれ。



から触れるのはいいとか、僕への命令に対してそういう決まりも頭おかしいと思う。ジェジュンヒョン頭おかしい。





……。








もう!!







、触んないで。」


「……ねー、別に律儀に守ることないじゃん。ジェジュンさんも酔ってたんだからさー。」


「ホテルに連れ込まれてもいいの?ジェジュンヒョン、あれ結構本気で言ってるよ?」


「もー……一緒にいても変な距離でいるのってやなんだけど。」


「それは僕もだけどさ、触られると触りたくなるから…」





自分のこと、それなりに我慢強いほうだと思ってたんだけど。


のことになるとそうでもなかったみたいだ。



ああ、つらい。





引っ付かれることにそろそろ辛抱たまらなくなってきた。


重たい腰を上げてキッチンへ向かう。



後ろからの不満そうな声が聞こえて振り返ると、「チャンミンのばか。」と悪たれ口をつかれた。





「言う相手間違ってるよ、ジェジュンヒョンに言ってよ。」


「チャンミンの意気地がないからでしょー。」


「は?」


「…今、抱きしめてほしいのに。」


「……、ほんとに、やめて。やめろ。」








抱きしめたいです(我慢してます)、







ジェジュンヒョン、いいですか。






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2014.10.6

かわいいチャンミンを目指して撃沈。


お題「抱きしめたいです(我慢してます)、」 はこさま