「最近のジェジュンさんはとってもバイタリティ溢れてますよね!原動力みたいなもの、あったりしますか?」





雑誌のインタビューでこんなことを聞かれた。



他の人から見た僕って、バイタリティ溢れてるんだ。


僕としてはやるべきことでいっぱいいっぱいで、目の前の物事をこなしていくのに精いっぱいなだけなんだけど。




受け取る人によって、当事者のマイナス面はまったく見えないってことだよね。



それは、ある意味ラッキーかもしれない。






「原動力……そうですね、やっぱり僕はこの仕事が好きなので――」






僕は努力している姿をひけらかすのが好きじゃない。


表立つ仕事をしているから余計に、裏側は隠しておきたいと思う。




かっこよく見えるのはステージの上、雑誌の紙面、テレビの中だけでいい。






「ファンの人や、それ以外の人にも僕のことをたくさん知ってもらいたいって思うからですかね」









僕が魅せたい僕を。





























「はあ……疲れたな」





さすがに休みなしで何日も動きっぱなしは体にくる。



もう若くないんだなってことをイヤでも痛感させられる。




だけどそれを理由にダラダラなんてしていられない。


時間がもったいない。




せっかくやりたいことができる世界に身を置いてるんだから、一つでも多く自分の作品として世の中に出していきたい。




一人でも多くの人に、僕のことを知ってもらうためにも。








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2019.07.27