ぼくは、ニャー坊です。




ぼくは、ニャー坊です。


いっしょにくらす、がつけてくれました。



とてもいいなまえです、きにいっています。





ドアがあくおとがして、がかえってきたことがわかりました。



ぼくはドアのほうまでいって、におかえりっていいます。


ぼくとのまいにちのきまりごとです。





「ニャー坊、ただいまぁ〜…はあー、疲れたよー…」





がリビングまであるいていくので、ぼくはそれにピッタリくっついていきます。



どこにいくのもいっしょです。


ぼくとは、うんめいきょうどうたいってやつなのです。







――ブーッ、ブーッ




「あ、メール…誰からだろう。ニャー坊、ご飯ちょっと待っててね。」




がつかれきったかおをして、スマホをいじりだしました。


ぼくもがめんをのぞきこみたくなりました。


でもこのキッチンは、ぼくではまだとびのることができません。




「はあ!? ちょ、どういうこと?」




のちいさなひとりごとがきこえます。



どうしたの?とこえをかけても、はスマホのがめんにむちゅうで、こっちをむいてくれません。


めいわくそうなのよこがおしか、ぼくにはみえません。




ぼくがいらいらしていると、こんどはインターホンがなりました。



とつぜんのことに、ぼくももびっくりしてしまいました。





「もー、困るんだけど!」




そういいながら、インターホンにでる



がめんには、ぼくもよくしっている5にんのかおがうつっています。


ぼくとのなかをいつもじゃましてくる、ひどいヤツらです。





『ヤッホー!、来ちゃったー。』


「来ちゃったじゃないよユチョン!いきなり押しかけられても、困るんだけど!」


、トリックオアトリート!悪戯してあげるからおかしちょうだい。』


「ジェジュン、言ってること意味不明なんですけど。」




がこまったかおをしています。


ほんとうに、こまったかおです、めいわくそうなかお。




だいたい、いいとししたオトナが、おかしをもらいにくるなんて、なんてこどもなんでしょう。


そんなくだらないことで、をこまらせるなんて。



ぼくはほんとうに、コイツらがにくたらしい。





さん、ニャー坊いますか?』


「いるけど…?」


『ニャー坊に、これ買ってきました。』


「あー!それ、ゴールドプレミアムミックス!?それ高いよねぇ!?チャンミン、いいの!?」


『よかったら食べさせてあげてください。』





……まあ、チャンミンだけは、そんなににくたらしくもないです。





























そんなこんなで、ぼくとのいえはすっかりにぎやかになりました。



ぼくがのひざのうえにいるというのに、コイツらときたらまるでぼくがいないかのようににべたべたしています。


とてもふゆかいです。





「オレたち、ほんとはただ単にに会いたかっただけなんだよね。ハロウィンなんて、どうでもいいの!」


ユチョンがびーるをのみながら、のかたに、てをまわしました。



「ハロウィンで盛り上がる年でもないしな。」


ユノがのかおをみて、わらっています。



「まあ、会いに来る口実を作る必要もなかったんだけどね。」


ジュンスがぼくをなでながらにわらいかけて、



「でも、トリックオアトリートって言うのって、なんか楽しくない?」


ジェジュンがのぐらすにわいんをつぎました。



「ジェジュンヒョン、それはどういう意味ですか?」


てのひらにだしたゴールドプレミアムミックスをたべさせてくれるチャンミン。




チャンミンだけは、のつぎにいいヤツです。のつぎくらいに、すきなヤツです。






「どういう意味もなにも…別にないけど。」


「ウッソだー、ジェジュンヒョンぜったい下心あるでしょ!」


「そういうユチョンのほうこそ、どうなんだよ!」


「ジェジュン、あんまりムキになるなー。」




ジェジュンとユチョンのちいさないいあいに、ユノがにがわらいをしながらくちをはさみました。



もにがわらいをして、みんなをみています。






さっきまで、すごくつかれたかおをしていたけれど。



いまのは、とてもやさしくて、やわらかくて、あったかいえがおをしています。


ぼくのだいすきな、だいすきな、のわらったかお。






「ニャー坊ー!ユチョンが僕に絡んでくるー、めんどくさいよー…」


「ニャッ!」





とつぜん、ぼくのからだが、ちゅうにうきました。


びっくりして、へんなこえがでた。



からひきはがされたかとおもうと、ジェジュンがぼくにかおをスリスリとなすりつけていました。



ちょっとやめてほしくて、じたばたしてみます。


ぜんぜん、やめてくれそうにありません。



よけいに、だきしめられてしまって、くるしい。





「ジェジュンヒョン!ニャー坊が苦しがってる!」


「うるさいチャンミンっ!お前にニャー坊のなにがわかるんだー!」


「…おいジェジュン、酔ってるのか?」


「酔ってるわけないじゃん、ユノなに言ってんの?僕の心配するんだったらユチョンのことどうにかしてよ、めんどくさい!」




ジェジュンにだっこされたままのじょうたいで、ぼくはかいほうされることをあきらめました。


よっていないとジェジュンはいいましたが、すごくたのしそうなかおをみると、すこしはよっているんだとおもいます。






ぼくがジェジュンにだきしめられているあいだにも、ユチョンがにだきついたり、がジュンスにあーんしてあげたり、


ぼくはとってもこころがおだやかではありませんでした。




おまえら、ほんとにいつかおぼえてろよ。




なんかい、こころのなかでそうおもったか、わかりません。





それでも、と、5にんのくしゃっとなるえがおにぼくは、









このきもちを、つたえる”すべ”をもっていたらなぁと、こころのそこからおもうのでした。





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2013.10.31

お題:自称・しあわせもの。
Tears of...さまよりお借りしました。


別にハロウィンじゃなくても普通に書けるような話ですみません。

動物たちの第三者視点っていうのを久しぶりにやりたいなと思って書いてみたらこんなのができあがりました。
読みづらくてすみません。
ニャー坊の字はヒロインの名前以外ひらがなにしたせいです…

いたたまれなくなったら消します。