あからさまに緊張していると隣り合ってベッドの淵に腰掛ける。


かく言う俺も、全く緊張していないわけじゃない。



それでも男として、なよなよするなんてプライドが許さない。




。」




視線が重なって、心臓が強く脈打った。



こんなに誰かに惹かれて、焦がれるような思いを抱いたのはあとにも先にもだけだ。







15.あまい、よる






何度も何度も、互いが互いの名を呼んだ。



キスをするたびにくらくらしながらも、俺たちはずっとお互いを見つめあった。




夢見心地のまま時間が過ぎていったような感覚もするけど、”その時”は確かにしっかりと刻まれている。





重ねた手を握り返してくるその強さ。


触れ合ってわかる人の温もり。


柔らかい声で呼ぶ俺の名前。



甘い記憶は、幻なんかじゃなくて全て現実のもの。






「好きだ。」




照れて笑うその頬に、慈しみを込めて唇を落とす。



何度でも、何度だって言おうと思う。


想いのたけがそれで少しでも伝わるのなら。





「愛してる。」





俺がどのくらいの気持ちでいるのか、わかっていてほしい。


そんなエゴを押し付けてでも傍にいたいと思う。傍にいてほしいと思う。




じゃなきゃ、沸き起こらない感情。






「俺のこと、もっと見て。」





両頬を包み込むようにすると、は優しく微笑んだ。




この笑顔を、俺はこの先もずっと守っていくんだ。






「愛してる。」







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2015.6.3

ありがとうございました。